2017年5月9日放送のマツコの知らない世界では、一生使える日用品の世界&フォントの世界を紹介します。
番組内で紹介された選りすぐりの情報もお届けします!
マツコの知らない「一生使える日用品の世界」
教えてくれるのは、日本全国520人の職人を訪ねた男「河内宏仁さん」
アフロ系パーマで素朴な印象を受ける男性です。
河内宏仁さん(36歳)プロフィール
日本全国の職人を訪ね、一生使える日用品を探し続ける男。
出身 香川県
略歴 18歳、高校を中退してアパレルの世界に飛び込み、世界的アパレルブランドの広報などを10年ほど務める。28歳 会社を辞めて全国の職人を訪ね歩く。
宮城県の鳴子温泉に行ったとき、お客さんがほとんど入っていない土産物店を目にし、何かPRができないかなと思ったのをキッカケに、北海道から沖縄まで全国124市区町村を訪ね歩き、約520人の職人さんに会ったそうです。
河内さんの視点と行動力に、「あんた、いい人だよ。腐ってなかった。」とベタ褒めするマツコです。
河内さんオススメ日用品をご紹介!
☆「丸柄斜め杓子」 1,080円(税込) 宮島工芸製作所
先端が斜めでご飯をすくいやすい、桜の木でできており、10年以上使用が可能。
マツコは、「美しいわよね。」と、そのフォルムを褒めます。
☆「タイタネスタンブラービア」24,840円〜(税込) SUSgallery
真空の二重構造が特徴のチタンカップ
真空状態の空間は熱を通しにくいため、保温・保冷効果が優れていて、タンブラーに入れた氷が、8時間以上経ってもほぼ溶けずに残る。
こちらのタンブラーを色んな方からプレゼントされたというマツコが、あまりにも頂きすぎて他の方に差し上げたほどの人気商品だそうです。
☆「木製靴べらFLORA」10,800円(税込) MARUCHI
1本の木から削り出して制作し、1ヶ月で30〜40本しか生産できない。
清秀的に紙やすりで削っているので飛掛がない。
背丈のあるデザインで屈む必要がない。
驚きの機能性!「一生使える職人グラス」
☆「エッグシェルシリーズ」 3,780円(税込) やま平窯元
厚さが1ミリの有田焼グラスで光を通すので飲み物によって彩りが変化する。
☆「thin」10,800円(税込) 漆六十⚪︎
世界初の漆100%グラス
漆を紙コップの内側に塗って形を作る。
1回の塗りの厚さは0.05ミリなので、1ミリの厚さにするまで20日間かかる。。
☆「ロックグラス(手彫ストレート)」9,720円(税込) 大辻朝日堂
薩摩錫器という鹿児島県を代表する伝統工芸品
薩摩錫器をすべて手作業で製造する国内唯一の工房で作っている(番組終了後、閉店)
錫はイオン効果が高いため、水・お茶・酒の味をまろやかにすると言われている。
日本酒を、普通のガラスコップと「ロックグラス」に入れて飲み比べたマツコは、驚きの表情を見せます。「全然違うんですけどーっ!何これーっ!華やかになる。香りの残り方が全然違う。喉越しが濃くなる。」と絶賛でした。
☆ 頑固職人を「口説き落とすテクニック」
①お土産は持っていかない
②Yahoo!ニュースの話から入る
③職人さんの家族ケアに全力を注ぐ
お土産を持って行っていた河内さんでしたが、職人の心は物では動かなかったと言います。逆に構えられてしまうので、最近はジーンズにTシャツで行っているそうです。
職人が何年かに1回家族で東京に滬られる時に、職人のお子さんとキッディーランドに行ったり、アンパンマンを見たりしているそうです。
マツコ感動!「一生使える日用品3種」
☆「パン切り包丁」10,260円(税込) 包丁工房タダフサ
新潟県の鍛冶職人が作っている「切れ味が超快感なパン切り包丁」
先端の波歯できっかけを作ると切りやすい
切れ味が鋭くパンの切り口がなめらかになる
パンくずがほとんど出ない
メーカーによる研ぎ直しのサービスが可能(※有料)
スタジオには「渋谷の良いところのパン」が一本丸ごと運ばれてきます。「ちょっとテレビとは思えないくらい丁寧な切り方していい?なぜなら持って帰るつもりだから。」と、スタジオを笑わせるマツコですが、「パン切り包丁」に刃を入れた瞬間、「うわぁーっ!うわぁーっ!うわぁーっ!すっごーいっ!パン屋で切ってもらうより綺麗よね。」と驚き、パンを全部切ってしまうほど楽しそうでした。さらに、スタジオに用意された何段にも重ねられたサンドイッチをカットしたマツコは、「ほわぁーっはぁーっ!」と切れ味に感動することしきりでした。
☆「棕櫚(しゅろ)ほうき(7玉長柄箒)」4,860円(税込) 山本勝之助商店
和歌山県海南市のベテラン箒職人が、昔ながらの提法で手作りしている「掃除機並にスゴイほうき」
先をハサミでカットすれば約30年使用できる。
楚材の棕櫚は油分を含んでいるのでワックス効果がある。
☆「すり鉢 JUJU mortier」1,620円(税込)〜 山只華陶苑
岐阜県の老舗すり鉢職人が、9年かけて完成させた「究極のすり鉢」
接地面を紙やすりで丁寧に磨き、荒い粒子を取り除いている。
左利きでも右利きでも使える両利き用のすり鉢で食材が上に逃げることなく早く細やかに擦りあがる。
「一流の技術で」まさかの日用品
例えば、今まで屋根瓦を作っていた職人が、瓦でお洒落な食器を製作するなど、技術を生かし新たな物作りにチャレンジする職人が多いといいます。
☆「スーヴェ ボディーブラシ ロング」12,960円(税込) 瑞穂
広島県の穂先職人が作ったボディーブラシ。筆でマッサージしながら体を洗える。
その他紹介VTRの紹介
河内さんがやってきたのは、香川県高松市庵治町。この町は、高級石材「庵治石」の産地で、約400年前から墓石産業が盛んな地域。
今回会いに来たのは、河内さんが50回以上訪ねたという墓石職人「岡田昌夫臣さん(47)」。墓石業界をザワつかせた革命児だそうです。
腕に自信がある職人だけが参加する権威ある大会「技能五輪全国大会」の石膏部門で日本一になったという岡田さんの集大成が…?
「庵治石ハイエース 480,000円」全長50cm・38kg。庵治石の特性を生かして磨き上げ、ボディーの輝きを再現。
「庵治石LexusLFA 350,000円」細やかな手作業で、曲線美を見事に再現。
実は岡田さん、東京ミッドタウンのヒット商品であるインテリア雑貨も手がけて大好評だそうです。
・キーフック(5,400円~)
・傘立て(9,180円)
・自転車スタンド(10,800円)
・テーブル(21,492円)
もう1人、河内さんが会いに行ったのは、墓石職人歴30年の「中山忠彦さん(61)」
中山さんは町でも重鎮と言われる存在なのですが、今夢中になっているのが若い女性向けの雑誌を読むこと。
そんな女性の心を真剣に研究雨する中村さんが作った作品が、お茶の葉っぱを加熱すると甘い匂いが漂う「茶葉のアロマポット」。他にも「ペーパーウエイト」「グラス」など、新商品を次々と開発しでは、世に送り出しているそうです。
スタジオには、庵治石を使った作品が登場します。
・「漬物石」4,140円(税込) AJI PROJECT
漬物石としての用途以外に、アメリカなどではドアストッパーとして使われているそうです。
・「キーフック」5,400円(5,400円)〜 AJI PROJECT
・「ソープディッシュ」8,640円 AJI PROJECT
・「ブックエンド(L)」6,480円(税込) AJI PROJECT
最後に、「日本の伝統工芸をヤバくしたい。」と発言した河内さんですが、マツコに「もう〜、
そういう所に出ちゃうのよ前職が。いい話でおさまると思ったら最後の最後に”エセクリエイター精神”みたいなやつを!」と窘められ、笑いに包まれた所で「一生使える日用品の世界」は終了します。
マツコの知らない「フォントの世界」
パソコン・携帯・テレビ・新聞など、無数のフォントで溢れかえる「フォントの世界」
教えてくれるのは、3,000種類のフォントを見分ける絶対フォント感の持ち主で、数学教師をされている「須藤雄生さん(37)」
須藤雄生(37歳)プロフィール
出身 神奈川県
職業 数学教師
家族 妻・息子1人
経歴 小学生 「そ」に3パターンあることに違和感を感じフォントに目覚める
高校生 「数学」のフォントに取り憑かれ数学教師を目指す
当時の悩み……「”そ”と”3”が上手く決まらない」
大学生 東京学芸大学教育学部入学
現在 筑波大学付属駒場中・高等学校教師
フォントにこだわった授業を行う
現在の悩み… 「フォント情報が文字より先に頭に入ってくる…」
マツコは編集者をしていたことがあり、そこそこのフォントは分かるので、話が盛り上がりそうだと喜ぶ須藤さん。
「みんなに理解してもらおうと思わなくていいです。先生が我が道を行っちゃってるところを存分に出してください。」とマツコに言われ、「勇気100倍で行かせていただきます!」と笑う、お茶目な須藤さんです。
フォントひとつでイメージが激変!
市販の商品などで、フォントひとつでイメージが変わった結果、売り上げに直結するということもあるそうです。
・「ブラックサンダー」
2003年にアルファベットから、ウインZ系のカタカナに変更。
知名度が一気に上がり、売り上げが43倍に!
・「MOW」
2015年に丸みを帯びた書体から、高級感あふれるセレブ系の書体に変更。
大人層でも人気となり、売り上げがV字回復!
絶対フォント感を持つ「数学教師の謎」
小学生の時に「そ」が3種類あることが気になって仕方がなかったという須藤さん。
「、」をつけてから二画で書く「そ」は、大人がこっそり使うアウトローな文字だと思っていたそうです。
また、「3」にも違和感を感じ続けていると言います。
フルティガーフォントという地下鉄や空港などで使われている数字の「3」が理想なのだと話しますが上手く書けないとのこと。
あまりにもマニアックなので「社会不安を煽る可能性がある。」という理由で終了になります。
須藤さんの悩みを知る為プライベートに密着!
高校生から20年以上、自転車に乗ってフォント探しを続ける須藤さん。
知らないフォントを見つけると写真を撮り、全国に30人いるフォント仲間に連絡。わずか50秒で、フォント仲間から返信が。
商店街へ行くと、看板だらけの商店街はフォント天国。フォントと触れ合い、楽しそうな須藤さんですが、ここに須藤さんの苦悩がありました。
「スーラ…、はるひ学園…、新丸ゴシック、新丸ゴシック、ヒラギノ角ゴシック、ヒラギノ角ゴシック…。」と、フォントを口にする須藤さん。
そう、少し歩くだけで、大量のフォント情報が押し寄せてくるのです。
文字より先にフォント情報が入って来て疲れてしまうといいますが、「宿命なんです。」とも…。
後世に残し絵欲しい起床フォント3
3位 「本蘭明朝」
細くすらりとした明朝体
大学受験の参考書や、数学の問題集はほとんど本欄明朝
2位 「石井太ゴシック」
線の橋が太く広がる温かみのあるフォント
テレビアニメやドラマなどのスタッフロールに良く使われていた
東急バスの停留所に使われている
1位 「すみ丸ゴシック」
国鉄時代の駅名看板に使用されていた
JR東海では今も使われている
昔の駅名看板に懐かしさを感じ、盛り上がる須藤さんとマツコでした。